神社で祈願するときやお祭りを行うときには、神さまに玉串という榊(さかき)の枝を捧げます。玉串は、みずみずしい榊の枝に木綿(ゆう)、紙垂(しで)といわれる麻や紙を取り付けたものです。当社の祖先は遠い昔から、榊に神々を招き、また神前に榊を供えてお祭りを行ってきました。神前に進み、玉串を通して自らの誠の心を捧げるとともに、神さまのお蔭をいただきます。
拍手は柏の葉のように両手の指を揃えて打ち合わせるので、一般には柏手(かしわで)を打つなどといわれています。神前で打つ拍手も、神さまに誠の心を捧げお蔭をいただいていることに心から感謝して打つものです。拝(はい)もまた今日では敬礼作法の一つとして行われていますが、普段の生活の中でも、感動や感謝の表現として、無意識のうちに行われています。神社での参拝作法は、二拝二拍手一拝を基本としていますが、神社によっては特殊な拝礼作法を行っているところもあります。
神棚は、目の高さより少し上におまつりし、お神札が南か東に向くのが一般的ですが、間取りによってはおまつりにふさわしい明るい清らかな場所であれば良いでしょう。
また、神棚の無い家庭では、タンスや書棚の上に白い紙を敷き、整うまでおまつりするのも良いでしょう。