神社で祈願するときやお祭りを行うときには、神さまに玉串という榊(さかき)の枝を捧げます。玉串は、みずみずしい榊の枝に木綿(ゆう)、紙垂(しで)といわれる麻や紙を取り付けたものです。当社の祖先は遠い昔から、榊に神々を招き、また神前に榊を供えてお祭りを行ってきました。神前に進み、玉串を通して自らの誠の心を捧げるとともに、神さまのお蔭をいただきます。
- 右手で榊の元(根元)の方を上から、左手で先の方を下から支え、胸の高さに、 やや左高に、少し肘を張って持ちます。
- 玉串の先を時計回りに90度回します。
- 左手を下げて元を持ち、祈念をこめます。
- 右手を離して、玉串をさらに時計回りに回し、玉串の中程を下から支えます。
- 左手を右手下に添えます。
- やや進んで、榊の元を神前に向けて案上におきます。やや下がり、二拝二拍手一拝の作法でお参りします。
拍手は柏の葉のように両手の指を揃えて打ち合わせるので、一般には柏手(かしわで)を打つなどといわれています。神前で打つ拍手も、神さまに誠の心を捧げお蔭をいただいていることに心から感謝して打つものです。拝(はい)もまた今日では敬礼作法の一つとして行われていますが、普段の生活の中でも、感動や感謝の表現として、無意識のうちに行われています。神社での参拝作法は、二拝二拍手一拝を基本としていますが、神社によっては特殊な拝礼作法を行っているところもあります。
- まず、神前に進み姿勢をただします。
- 背中を平らにし、腰を90度に折り、拝をします。この時の拝は2回行います。
- 胸の高さで両手を合わせ、右指先を少し下にずらします。
- 肩幅程度に両手を開き、2回打ちます。
- 指先を揃えます。最後にもう1回拝をします。
神棚は、目の高さより少し上におまつりし、お神札が南か東に向くのが一般的ですが、間取りによってはおまつりにふさわしい明るい清らかな場所であれば良いでしょう。
また、神棚の無い家庭では、タンスや書棚の上に白い紙を敷き、整うまでおまつりするのも良いでしょう。
【お供え】
神棚には、榊などの常緑樹をお飾りし、お米、お塩、お水などをお供えして参礼します。
御神酒、季節の初物、お土産等もその都度お供えし、のちほど感謝を込めて頂きましょう。
【お参りの作法】
神社の参拝作法と同様に、二拝(深くお辞儀を二回)、二拍手(手を二回たたく)一拝(深くお辞儀を一回)です。