火防獅子のはなし
2006.12.14
当社の本殿正面には火防獅子(かぼうじし)と呼ばれる狛犬が神様をお護りしています。
火防獅子の名称は、むかし、太平山が戦火に遭い焼亡したとき、天から獅子が降りてきて、神様のお社を護ったと言い伝えられていることに由来します。
神様がおしずまりになっている場所には、戦国時代以前の日付が書かれており、実際に、太平山内の多くの建物が焼亡した中、御神体だけは戦火を逃れたのです。
そして、これが当社の『火防(ひぶせ)』の信仰につながっているのです。
火事の多かった江戸時代には、太平山の火防信仰が栃木の商家などに広くありました。
画像の火防獅子の玩具・置物は、以前、栃木市内で作られていたものです。
現在では残念ながら手に入りません。