太平山神社と浅草のはなし(1)
2006.12.06
太平山神社の境内には蔵稲荷(くらいなり)というお社があります。蔵稲荷は江戸時代、両国あたりの商家に信仰された稲荷社です。
あじさい坂の鳥居も、江戸時代に浅草の人々によって奉納されました。掛かっている「太平宮」の文字は、老中を務めた松平定信の筆と伝えられています。
江戸時代、栃木~江戸は河川を通じて商船が頻繁に行き交っており、人の交流も盛んでした。こうした歴史的・地理的な条件によって、太平山神社は浅草をはじめ広く関東で信仰されているのです。
※浅草の材木町は、浅草寺の門前町として現在の雷門二丁目東部に開かれた町です。現在の東武鉄道浅草駅の周辺でしょうか。竹や材木を取扱う人々が多く住んでいたといわれています。